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前回書いて、あっという間に一ヶ月以上経った。
例年ならゴールデンウィークが過ぎると、
一気に暑くなっていたような気がするが、
今年はまだまだ涼しく、日中は日向で汗ばむも、
朝晩の家中などカーディガンが欲しくなる。
図書館から借りている本が一時は減るものの、
また、元の木阿弥のようにかなりの冊数になって、
今日、泣く泣く仕方ない分だけ返す。
その帰りに、また借りて、帰る時には増えていた‥(笑)
ウクライナ侵攻は依然として続いており、
当初は戦闘のことばかりが報じられていたが、
この頃は、世界経済に及ぼす影響が懸念されている。
ロシアのウクライナ侵攻について、
あの人だったらどう言っただろう?
そんな思いで、
高坂正堯著作集第三巻を借りている。
最近(3月23日)亡くなった、アメリカの女性として初めて米国務長官を務めたマドレーン・オルブライト氏は、
ロシアがウクライナに侵攻する前日の2月23日に米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿し、プーチン大統領は「歴史的な過ちを犯している」と批判した。「侵攻はロシアを偉大な国へ導くどころか、外交的に孤立させ、経済的に疲弊させ、プーチン氏の悪名を確固たるものにする」と記した。
今にして思う。
プーチンと親しげにしていたあの元首相は、一体何だったんだろう?
心底親しみを感じていたなら、危険な首相を私たちは選出していたのだ‥
もしそうではなく、
プーチンの人となりの理解無く、目先の事しか考えてなかったなら、
それもまた、私たちの浅はかさの露呈になる。
立法府なり行政府なりに異なる意見を持つものがいて、
その意見が拠って建つものであるならば、
何某かの効果はあるだろう。
そういう意見は、歴史に、また、広い見識に基づくものだろう。
今の政治家にそういう見識を持つ人はいるのだろうか?
日本の国民はそういう見識を持っているのか?
学ぼうとしてるのだろうか?
ツキュディデスの時代から人類は進歩していないような気さえするが、
民主主義国家に生きる、
わたしたちが持つ選挙権の重みをあらためて、感じる。