「100分de名著」から、本の話

あの「100分de名著」で、事前にテーマとなる名著を読むことを禁止されている唯一の出演者伊集院光さんが、収録後一気に名著を読んだ後、次々と話したいこと、聞きたいことがたくさん出て来て、番組で解説してくれた先生方にもう一度感想をぶつけたくてできた「名著の話」という本がありました。

 

「100分de名著」の後日談ということで、もう一つ。「みすず」という小冊子2022年4月号から、上野千鶴子さんの「アンチ・アンチ・エイジングの思想」という連載が始まっている。

副題が「ボーヴォワール『老い』を読む1」とあって、これは、「100分de名著」まんまの組み合わせ。あの番組で解説者として出たものの言い足りなくて書いておられるのでしょう。

 

ありがたくも罪な番組「100分de名著」は、現在118回でハイデガー存在と時間」を取り扱っていますが、多くの本好きの方々が見ておられ、それぞれ、折に触れ、「そう言えばあの本は、取り上げられたっけ?」と気になり、番組HPを覗いた人も多い事と思う。

私も、「『レ・ミゼラブル』の世界」(岩波新書)を読み終えて、調べたら、ユゴーは「ノートル=ダム・ド・パリ」で既に取り上げられていた。

 

ノートル=ダム・ド・パリ」はちょっと前に岩波文庫で新しく出た。それに比べ、「レ・ミゼラブル」は、岩波文庫豊島与志雄さん訳が今なお健在。

書店に行ったついでに西永良成訳を見てみようと思ったら、ちくま文庫で見当たらず、絶版かと諦めて帰った。帰って調べたら、平凡社ライブラリーで再発行されていた。

高価です。高校生の頃は、この値段で単行本が三冊買えた。しかし、ここは、新刊が買えるだけでもありがたい!ところ。

ちなみに、買えないけど図書館から借りたちくま文庫1は950円。

余談ついでに記せば、中古では、激安なのは100円もしないが、いい物になると平凡社ライブラリーより高価?

 

寄り道が長くなったので、一つだけ今日借りた雑誌を一つメモして終わりにする。

現代詩手帖」2017、6号。大岡信の追悼特集が組まれていて、

四元さんの文章が104頁からある。他の文章の中にも紹介したい、メモしたいものが数多くある。